柿の栄養価

五訂増補日本標準食品成分表において、柿は、「甘がき、生(Nonastringent, raw)」、「渋抜きがき、生(Astringency removed, raw)」、「干しがき(Dried)」の3つについて栄養成分が調べられて記載されています。 栄養価については栽培方法や保存方法、調理加工方法によっても変化します。また栄養としての吸収量なども異なってきますので、ここでは食品に含まれている成分としてご紹介いたします。

柿はその品種特性上、甘柿と不完全渋柿、渋柿などに分類されます。中程度のものは1個約150g?200gです。早いもので9月から市場に出回るようになり、11月ごろまで流通しています。品種には品種改良等によって収穫時期が早いものから遅いものまであり、早生(わせ)、中手(なかて)、晩生(おくて)と分類されています。
以下、栄養成分に関しては、五訂増補日本標準食品成分表を引用しており、栄養価は特に断りのない限り可食部100g中のものといたします。すなわち果皮、種子及び蔕(へた)部分を除いた部分についての数値になります。

甘柿の栄養価と解説

生柿のエネルギー(カロリー)は100gあたり60kcalあります。水分量は83.1g含まれており、ほどよいみずみずしさが柿の持ち味です。 果肉にゴマのような斑点が見えることがありますがこれはタンニン細胞です。通常、収穫時期にはタンニンは不溶化しているので渋みを感じることはありません。
ミネラル分についてはナトリウム1mg、カリウム170mg、カルシウム9mg、マグネシウム6mg、リン14mg、鉄0.2mg、亜鉛0.1mg、銅0.03mg、マンガン0.5mgを含んでいます。

生柿のビタミンCは100gあたり70mgと多く含んでいます。これは100gあたりで比べるとイチゴと同じぐらい、温州みかんの約2倍含んでいることになります。亜鉛なども0.1mgですが含まれています。葉酸は18μg含まれています。
食物繊維は1.6g含んでいます。果肉は最初はカリッとした食感ですが、熟すると軟化していきます。ペクチン質を含んでいるのでカリッとした中にも独特の食感があります。 なお、渋抜き柿(さわし柿)については、五訂増補標準食品成分表に掲載されている栄養項目の範囲では、項目によって多少の増減はあるものの、ほぼ甘柿と同等であり、大きな差異はありませんでした。

その他、含まれるミネラル、ビタミン、アミノ酸や、脂肪酸など詳しく調べたい場合には、文部科学省の食品成分データベースで検索することができます。http://fooddb.jp/index.pl

柿の食べ方

一般的に柿の特徴として、香りがないこと・酸味がないことが他の果物と比較して挙げられます。酸っぱいのが苦手な方でも食べられる果物です。
ヨーロッパやアジアで伝統的に柿が食されている地域では、熟した柿をスプーンで救って食べるスタイルが多くみられます。アメリカでは、先住民が在来種のアメリカガキの干し柿を保存食として食べていたとされており、パーシモン(persimmon)という名前もアメリカ先住民の言葉だといわれています。
柿は沢庵漬けに柿の皮を入れたり、なますの材料に使われたりするように、意外とダイコンとの相性がよく、大根おろしと柿を使ったレシピなども紹介されています。 もし、貰った柿が熟してしまったら・・・発酵していなければ捨ててしまうのはもったいないです。熟した柿が苦手だという方は、冷凍庫に入れてシャーベット状にしてみてはいかがでしょうか?
ゆずと大根の柿なます